コンロ周りが汚れていると、いまひとつ料理をする気が起きない…なんてことありませんか。新品同様ピカピカなら、テンションもアップして「さあ、今日ちょっと手の込んだ料理を作ってみようかな」なんて思えるかも。
ソーダ灰、「ピカピカ」になる秘密は?
ソーダ灰とは、よく知られている炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)のなかでも、水分をまったく含まない白色の粉末状態のもの。ガラスの原材料、石鹸、鉄鋼や無機化学向けの原料としてなど、非常に幅広い分野で利用されています。ソーダ灰は、重曹、セスキ炭酸ソーダよりもpHが高く、家庭用アルカリ剤の中では、一番強力なものといえます。特に油汚れにパワーを発揮するので、油の飛び散りやすいコンロ周りをピカピカにしてくれます。しかも無機物なので、環境にも優しいのです。
さっそくソーダ灰を使ってみよう
では、さっそくソーダ灰でコンロ周りを掃除してみましょう。
水1に対し、約100分の1のソーダ灰を溶かして液体を作ります。お手持ちのスポンジや雑巾あるいは不要な布などににソーダ灰液を含ませ、汚れを拭き取ってください。ゴシゴシしなくても、油汚れが浮き上がって、サッと拭き取れます。これはかなり快感かも!
さらにお湯で絞った布で仕上げ拭きをすると、ピカピカ度が増します。コンロ周りだけでなく、換気扇や電子レンジの庫内などにも有効です。換気扇は事前にソーダ灰液につけ置きしておくと、驚くほど汚れが落ちますよ。
ソーダ灰はとても優しい成分ですが、アルカリ性が強いため、炊事用などの手袋をつけて使用することをおすすめします。
ソーダ灰には、こんな使い方も!
台所の汚れだけでなく、ソーダ灰は家庭内のあらゆる汚れや臭いをスッキリきれいに落としてくれます。
・洗濯の助剤として
いつもの洗剤プラス、水1に対し約2000分の1のソーダ灰(たとえば水30Lに対し、ソーダ灰15gほど)を入れてください。衣類の黄ばみ、黒ずみが抜群に落ちます。
・風呂場のカビ防止に
まず風呂場用の洗剤で浴槽や床、お風呂のフタなどをひと通り洗います。その後、50℃ほどの熱さのお湯1Lに対し10gのソーダ灰を溶かしたものを風呂場全体にふりかけます。30分ほど放置し、水で流せば、しばらくの間カビの発生を防いでくれます。
・消臭剤として
水1Lに対し10gのソーダ灰で作った液体を、霧吹きボトルに入れて、気になる臭いにシュッとひと吹き。ゴミ箱の臭い、排水溝の臭い、靴箱などの消臭に最適!
コンロのピカピカを保つ方法はあるの?
ソーダ灰でひと通り掃除をした後、キッチンペーパーなど破れにくい紙に、作っておいたソーダ灰液を染み込ませ、コンロ全体をパックするように覆います。1時間ほど放置し、パックを取って乾いた布などで拭き取りましょう。ひと通りの掃除では取り切れなかった頑固な汚れもきれいに取れるうえ、パックの効果でピカピカも長持ち。
霧吹きボトルにソーダ灰液を常備しておけば、パック後の油はねなどの汚れにもシュッとひと吹きして、サッと拭き取ることができます。汚れがひどくなる前にサッと簡単掃除をするだけでずっとキッチンがきれい。気持ちもあがって、料理の腕にも磨きがかかりそうです。